ピラティスとヨガはどっちがきつい?で選ぶと後悔するかも【運動が苦手な人のための結論】

ピラティスとヨガ、どっちがきつい?で選ぶと後悔するかも【運動が苦手な人のための結論】

健康診断の結果を見て「運動不足」を指摘され、内心ドキッとしたり、一日中デスクワークを続けて夕方には肩も背中もガチガチになったり…。いよいよ何とかしなきゃ、と思いつつも「でも、きつい運動は苦手だし、どうせ続かないかも…」と、スマホで検索しては閉じる、そんな日々を送っていませんか?

そのお悩み、本当によく分かります。

そして、多くの方が「ピラティスとヨガ、どっちがいいんだろう?」という疑問にたどり着きます。

もしあなたが「つらい肩こりや姿勢の悪さを、根本から改善したい」と少しでも思っているなら、この記事でその答えが明確になります。

結論からお伝えします。姿勢改善を最優先するなら、ヨガよりもピラティスがより合理的な選択です。

この記事では、巷の曖昧な情報に終止符を打つために、なぜ運動が苦手なあなたにこそ、ピラティスの「地味できつい」動きが最適なのかを徹底的に解説します。読み終える頃には、あなたは自信を持って自分に合うエクササイズを選べるようになっているはずです。


なぜあなたの肩こりや姿勢は、自己流ストレッチでは改善しないのか

なぜあなたの肩こりや姿勢は、自己流ストレッチでは改善しないのか

「肩が凝ったな」と感じたとき、首を回したり、ぐーっと背伸びをしたりしますよね。その瞬間は気持ち良いのですが、またすぐに元に戻ってしまう…。そんな経験ありませんか?

「毎日ストレッチをしているのに、全然良くならないんです」という声をよく耳にします。

それは決して、あなたの努力が足りないからではありません。問題は、アプローチする場所にあります。

多くの方が悩む慢性的な肩こりや猫背といった姿勢の崩れは、実は身体の表面にある大きな筋肉(アウターマッスル)だけの問題ではないのです。本当の原因は、骨格を支えるべき深層部の筋肉(インナーマッスル)が、いわば“冬眠”してしまっていることにあります。

インナーマッスルは、建物の基礎のようなもの。この基礎がグラグラなまま、柱や壁(アウターマッスル)だけをマッサージしても、建物全体の傾きは直りません。自己流のストレッチで改善しないのは、この根本原因にアプローチできていないからなのです。


ピラティスとヨガの基本の違い|成り立ち・目的・呼吸法を初心者向けに整理

ピラティスとヨガの基本の違い|成り立ち・目的・呼吸法を初心者向けに整理

そもそもピラティスとヨガはどう違うの?という疑問に、もう少し詳しくお答えしますね。どちらもマットの上で行う似たようなエクササイズに見えますが、その起源と目的を知ると、全くの別物であることが分かります。


ピラティスの特徴:リハビリ発祥・インナーマッスル強化・胸式呼吸

ピラティスは、創始者ジョセフ・ピラティスが自身の虚弱体質克服のために開発した身体理論『Contrology』が起源です。身体の機能を正しく回復させ、骨格を整えるという「リハビリテーション」の要素が非常に強いのが特徴です。
動きの中心は、常に「体幹(コア)」。胸式呼吸で交感神経を活性化させながら、背骨や骨盤を正しい位置に安定させるインナーマッスルに集中的にアプローチし、身体の使い方を再教育していくことを目的とします。


ヨガの特徴:心身の調和・ポーズ保持・腹式呼吸と瞑想

一方、ヨガは古代インド発祥の修行法です。様々なポーズ(アーサナ)と腹式呼吸、そして瞑想を組み合わせることで、心と身体、魂をつなぎ、調和させることを目的としています。呼吸に合わせて流れるように動いたり、一つのポーズを長く維持したりすることで、柔軟性を高め、心を落ち着かせるリラックス効果が高いのが特徴です。その根底には、精神的な安定や自己との対話といった「哲学的」な側面があります。


初心者はピラティスとヨガどっちから始めるのがおすすめ?

初心者はピラティスとヨガどっちから始めるのがおすすめ?

「それぞれの特徴は分かったけれど、結局、私のような初心者はどっちから始めたらいいの?」これもよく耳にする質問です。

お伝えしたいのは、「あなたの今の最も解決したい悩みは何か?」で選んでください、ということです。

  • 精神的なストレスを和らげ、リラックスしたいなら、ヨガが心地よい時間をもたらしてくれるでしょう。
  • 身体の歪みや慢性的な不調(肩こり・腰痛)を根本から解決したいなら、ピラティスが最も合理的なアプローチになります。

この記事を読んでくださっているあなたは、きっと後者のお悩みが強いのではないでしょうか。だとしたら、自信を持ってピラティスの扉を叩いてみてください。次の章で、その理由をさらに深掘りします。

「きつさ」の質が全く違う!姿勢改善ならピラティスが合理的な理由

「きつさ」の質が全く違う!姿勢改善ならピラティスが合理的な理由

では、どうすればその“冬眠”したインナーマッスルを目覚めさせられるのでしょうか。ここで、ピラティスとヨガの決定的な違いが重要になります。

「どっちがきついですか?」という質問が多いですが、きつさの“質”が全く違います。

  • ヨガの「きつさ」は、ポーズを維持するための柔軟性やバランス感覚からくるものです。身体の硬い人にとっては、ポーズをとること自体が大きな挑戦になります。
  • ピラティスの「きつさ」は、呼吸と共に、身体の深層部を意識しながら地味で正確な動きを繰り返すことによる、筋肉の疲労です。派手な動きはありませんが、じわじわと内側に効いてくる感覚です。

そして、インナーマッスルと姿勢改善の関係性を考えると、この違いが非常に重要になります。インナーマッスルを鍛えることは、姿勢改善の根本的な解決策となります。ピラティスは、まさにこのインナーマッスルを目覚めさせ、正しく使えるように再教育することに特化したエクササイズなのです。

それもそのはず、ピラティスの起源は、第一次世界大戦で負傷した兵士のためのリハビリテーションにあります。創始者のジョセフ・ピラティス氏は、身体を正しく使う方法を体に覚え込ませることで、機能回復を目指しました。この「身体の再教育」というコンセプトが、現代人の姿勢改善に絶大な効果を発揮するのです。


【5軸で徹底比較】ヨガとピラティス、あなたの目的に寄り添うのはどっち?

【5軸で徹底比較】ヨガとピラティス、あなたの目的に寄り添うのはどっち?

ここまでで、姿勢改善にはピラティスが合理的である理由を解説しましたが、より客観的にご自身で判断いただくために、両者を5つの軸で比較してみましょう。

ピラティスとヨガは、どちらが優れているというものではなく、目的が異なる代替的な選択肢です。この表を見れば、今のあなたの悩みに、どちらがより専門的に応えてくれるかが一目瞭然になるはずです。

目的別!ピラティスvsヨガ 5つの違い
比較軸ピラティスヨガ
① 目的身体の機能改善、リハビリ心と身体の調和、精神統一
② 主な効果体幹強化、姿勢改善柔軟性向上、リラックス
③ きつさの質インナーマッスルへの負荷、地味な動きの反復ポーズの維持、柔軟性
④ 呼吸法胸式呼吸(交感神経を優位に)腹式呼吸(副交感神経を優位に)
⑤ 向いている人姿勢を良くしたい、身体の歪みを整えたい人ストレスを解消したい、心身ともにリフレッシュしたい人

ご覧の通り、「姿勢改善」や「体幹強化」を主な目的とするならば、ピラティスに明確な優位性があることがお分かりいただけると思います。


初心者が「きつい」と挫折しやすいポイントと、その乗り越え方

初心者が「きつい」と挫折しやすいポイントと、その乗り越え方

「よし、始めてみよう!」と思っても、多くの方が最初の1〜3ヶ月で壁にぶつかります。あらかじめ挫折しやすいポイントを知っておくことで、心の準備ができ、乗り越えやすくなりますよ。


ピラティス初心者がつまずく3つの壁(呼吸・体幹意識・筋肉痛)

  1. 独特な「胸式呼吸」が難しい: 息を吸ってお腹をへこませ、吐きながら動く…というピラティス特有の呼吸法は、普段の生活では使わないため、最初は頭が混乱しがちです。
  2. 「体幹を意識する」感覚が分からない: 「お腹の奥の筋肉を使って!」と言われても、そもそもその筋肉が“冬眠”しているので、どこに力を入れていいか分からず、首や肩に力が入ってしまいます。
  3. 地味な動きなのに、翌日の筋肉痛がすごい: 普段使わないインナーマッスルを的確に使うため、見た目以上に身体への負荷は大きく、翌日「こんなところが!?」という部位が筋肉痛になり驚くことがあります。

ヨガ初心者が挫折しやすい3つの壁(柔軟性・ポーズ比較・呼吸)

  1. 身体が硬くてポーズがとれない: 周りの人は軽々とできているのに、自分だけ全くポーズが完成しない…という状況は、特にデスクワークで身体が固まっている人ほど劣等感を感じやすいポイントです。
  2. 周りの人と自分を比べてしまう: グループレッスンでは、どうしても隣の人の美しいポーズが目に入ります。「自分はなんて不格好なんだろう」と落ち込んでしまう方は少なくありません。
  3. 呼吸と動きを合わせるのが難しい: 腹式呼吸をしながら流れるように動くシークエンスでは、呼吸を意識すると動きがおろそかになり、動きを意識すると呼吸が止まってしまいがちです。

1〜3ヶ月目を乗り切るための頻度とレッスンの選び方

この最初の壁を乗り越えるコツは、完璧を目指さず、とにかく続けることです。最初は週に1回のペースでも十分です。大切なのは、身体に「正しい動き」を少しずつ覚えさせていくこと。

そしてレッスンの選び方も重要です。大人数のグループレッスンよりも、インストラクターの目が行き届きやすい少人数制のクラスや、可能であれば初めの数回だけでもプライベートレッスンを受けることを強くお勧めします。自分の身体のクセを専門家に見てもらうことが、上達への一番の近道です。


運動が苦手な人ほど「マシンピラティス」から始めるべき3つの理由

運動が苦手な人ほど「マシンピラティス」から始めるべき3つの理由

「ピラティスが良いのは分かったけど、やっぱり運動音痴な私にできるか不安…」
その気持ち、よく分かります。実は、運動経験のない方がいきなりヨガのグループレッスンに参加し、周りの人の柔軟性の高さに圧倒されて「自分には向いていない」と1ヶ月で辞めてしまうケースが多いです。

だからこそ、運動が苦手だと感じている方にこそ、「マシンピラティス」から始めることを強くお勧めします。先ほど挙げた「挫折しやすい壁」を乗り越えるための最適なソリューションが、ここにあるからです。

マシンピラティスとは、リフォーマーと呼ばれる専用のベッド型器具を使って行うピラティスのことです。マット一枚で行うピラティスと比べて、初心者には嬉しいメリットがたくさんあります。

  1. 正しいフォームが自然と身につく
    マシンが身体の動きをサポートしてくれるため、どこに力を入れれば良いのかが分かりやすく、自己流の変なクセがつきません。これは効果を出す上で最も重要なポイントです。

  2. 自分に合った負荷に調整できる
    マシンのバネを調整することで、負荷を重くも軽くもできます。筋力に自信がない方でも、無理なく安全にインナーマッスルを鍛え始めることができます。

  3. 効果を実感しやすい
    マシンが正しい動きに導いてくれるため、狙った筋肉にピンポイントでアプローチできます。「今、ここに効いている!」という感覚が得やすく、身体の変化を実感しやすいため、モチベーションを維持しやすいのです。


ワンポイントアドバイス!

最初は少し費用がかかっても、数回のプライベートレッスンでマシンピラティスを体験することをお勧めします。

なぜなら、この最初の投資が、結果的に「挫折」という一番の無駄遣いを防いでくれるからです。多くの人がグループレッスンで「よく分からないまま終わってしまった」と感じがちですが、専門家とマンツーマンで自分の身体のクセを理解することから始めれば、その後の上達スピードが全く違います。


まとめ:さあ、正しい一歩を踏み出そう

まとめ:さあ、正しい一歩を踏み出そう

ピラティスとヨガ、どちらを選ぶかという長年の疑問に、答えは見つかりましたでしょうか。

大切なことを繰り返します。
もしあなたの最優先事項が「デスクワークで凝り固まった身体を解放し、美しい姿勢を手に入れること」であるならば、選ぶべきはピラティスです。そして、「きつさ」の質を正しく理解し、挫折しやすいポイントを乗り越える方法を知れば、運動が苦手なあなたでも、決して乗り越えられない壁ではありません。

あなたの身体は、必ず変わる可能性を秘めています。大切なのは、遠回りをせず、最初の正しい一歩を踏み出す勇気です。

まずは、お近くのスタジオで「マシンピラティスの体験レッスン」を受けてみませんか?たった1回の体験が、長年の悩みから解放されるきっかけになるかもしれません。自分の身体が変わる可能性を、ぜひ実感してみてください。